小学生から脱毛を始めてもOK？気になる体への負担や施術

2022年11月20日

小学生の多感な時期、自身が他者にどう見られているのかを意識し始める頃に、ムダ毛に関する悩みを抱え始めるかたは少なくありません。

毛深いことをからかわれるたり、恥ずかしくて肌を露出したくないと思うようになることで、半袖半ズボン、水着になる必要がある体育の授業が苦痛になるなど、大きなストレスを感じ始めます。

そうした子どもの気持ちを思い、早いうちに脱毛を始めさせようと考えている保護者も増えてきており、需要を鑑みて昨今ではキッズ脱毛、つまり子ども向けの施術プランも用意しているお店も見られるようになりました。

ですが、成長途中にある小学生のうちから脱毛をすることで、体に何か悪影響が出ることはないのか、そもそもきちんと脱毛効果を得られるのか、心配なことも多いでしょう。

まず、光脱毛やレーザー脱毛は肌の浅い部分、ムダ毛の毛根や発毛を促す毛包へアプローチする施術のため、健康被害を受けるものではありません。

ただ、照射の瞬間に少なからず刺激を感じることから、子どもがストレスに感じる場合がありますし、肌が大人よりも敏感なことから、ダメージを受けやすい点は否定できません。

大人なら我慢できる程度の痛みでも、子どもはより大きな負担になる可能性があるので、カウンセリングで肌の状態を慎重に確認してから検討する必要があります。

近年主流となっているのが、メラニンに反応する光を当てて熱によるダメージを与える脱毛方法です。

大人と比較して細くて薄いことが多い子どものムダ毛は熱を吸収しにくいことから、子ども用に出力を弱めて照射すれば、思うような脱毛効果を得られないことが考えられるでしょうし、ムダ毛が減るまでより多くの照射回数が必要になってきます。

なにより、成長途中の小学生はホルモンバランスもまだ安定していません。

二次性徴前であればワキやVIOラインにも毛が生えそろっておらず、脱毛を終えても、数年後に新しく生えてきたムダ毛の処理をしなければならなくなります。

大人よりも活発な代謝でどんどん体毛が生え変わりますし、脱毛し終えた部位も成長するうちに元通りになることが懸念されるのが、子どもの脱毛が大人と異なる点です。

こうした理由から、子どもへの脱毛が脱毛が体への悪影響がない施術であっても、ホルモンバランスが安定するまで待ったほうが、再発毛を抑えつつ効率よく脱毛できます。

さらに、脱毛は一度で終わるものではなく、定期的に長期間施術を受け続けなければなりません。

小学生であれば2ヶ月、3ヶ月に1回サロンやクリニックに通う時間を作ることは難しくないでしょうが、脱毛効果を高め、肌への負担を減らすケアについても継続していかなければならないのです。
特に、小学生が心配なのが紫外線対策になります。

施術を受けた後の肌は紫外線に過敏な状態になっているので、脱毛の際にもしっかり保湿することや、できる限り肌の露出を控えるように説明を受けます。

紫外線については、体育の授業で半袖半ズボン、夏は水着にならなければならないこともありますし、しっかり日焼け止めを塗るなどのカバーを忘れないようにすることが大切です。

脱毛を始めるのであれば、紫外線が弱まる寒い時期にするのもいいでしょう。

どちらも子どもに理解を得て、ずっと続ける必要があるケアですから、保護者のほうできちんとサポートしてあげなければなりません。

小学生の脱毛を断るお店の理由も、子どもが大人よりも痛みに敏感なこと、成長途中の肌が刺激に弱くトラブルを起こしやすいこと、代謝が活発でどんどん生え変わっていくムダ毛に照射が追い付かずに効果を得にくいことはもちろん、日焼けにより照射が困難になることなどが挙げられます。

そのため、ホルモンバランスが安定し、保護者がサポートしなくても自身でケアができるようになる高校生くらいになるまでは、施術できないとしているところが少なくないのです。

脱毛を小学生から始めるメリットは、子どものムダ毛に対するストレスを軽減できるという点が大きいでしょう。

ですから、適齢期までは自己処理をしながら待つというのも1つの選択になるはずです。

自宅での除毛でも丁寧に行っていけば、ムダ毛は十分目立たなくすることができます。

ただ、この際にカミソリや毛抜き、脱毛クリームなどの使用は肌への刺激が非常に大きく、毛穴の炎症や色素沈着の原因となりますのでなるべく避けるようにしてください。

深剃りにならず、綺麗にケアができる電気シェーバーを使えば小学生の敏感な肌を守りながら優しく剃ることができますし、脱毛を始めてからも生え続けるムダ毛の対策は必要になりますので、持っていると便利です。
除毛の後にも保湿を忘れないこと、毛穴に雑菌が入らないように気を付けるようにしてください。

小学生の気持ちと脱毛の効果、そして肌にかかる負担や脱毛することで継続しなければならないケアを考慮して、よく話し合ってから始めることが大切になります。